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論争の終着点…「文学」の未来はあるのか…。

2007-06-12(Tue)
正直、金と時間を無駄にしたなという本のご紹介。それでも取り上げるのは、そこから読み取れるものがあると思うからなのですが…。

動物化する世界の中で―全共闘以降の日本、ポストモダン以降の批評 動物化する世界の中で―全共闘以降の日本、ポストモダン以降の批評
東 浩紀、笠井 潔 他 (2003/04)
集英社

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笠井潔はかつて『六枚のとんかつ』のことをゴミと読んだのは有名な話だが、あえて言わせて貰おう。この本はゴミだ。
正直、この本の中で読むべきものはほとんどない。前半部分のかみ合わない話の部分と、一番最後の東の独白ぐらい?後半部分は東の独白を除いて、ゴミだ。
はっきり言って、論争と言うレベルじゃない(笑)。後にわかってくるのですが、二人のこの往復書簡への向かう姿勢が桁違いで、最初からあまりかみ合わなかったのですが、東の訣別宣言でついに双方の悪口合戦に転落(笑)。ただ、最初から東は「こう書きたい」というのを書いていて、笠井の方が後から「こうするつもりだった」というのを書いてきているので、読者の目には東の判定勝ちのように見えますが…。

この原因は勿論世代間ギャップに片付けることは簡単でしょうが(僕も最初はそう思いました)、最後まで読むと「文学」の外部にいる東浩紀と「文学」の内部にいる笠井潔の差かなぁ…と。佐藤友哉の話したがったり、この対談のために「AIR」をやってのける(!)笠井は、どちらかというと「文学」の話をしたかったという気がします(最初から笠井、東が合意してそういう方向に振っていれば、この対談はきっと面白く興味深いものになったと思います)。つまり笠井にとっては「文学」がある意味「社会」とを繋ぐ接点だったわけで、「文学」を介して「社会」の話をしようとした。
でも、東浩紀は「社会」の中で「文学」を捉えようとした。だからこそ、「文学」や「批評」が「社会」に対して力を持ちえなくなっている事を議題にしようとした。でも、笠井はある意味それに気付かなかった、あるいは気付かないふりをした(ある意味、自己否定にもつながるからか?)。このあたりが双方の訣別宣言に繋がったような気がします。

双城さんへの返信は後日書く予定です。でも、正直この東と笠井の往復書簡と同じような体裁を示しそうで不安なんですよね…。
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私も同じような不安を抱いていますよ。それを覚悟の上でコメントさせていただいたわけですが。
しかしまぁ、Keiさんにこんなこと言うのは野暮ってものでしょうけど、論争の意義は必ずしも、両者の理論を昇華(または止揚?)させ、より高次の結論を導き出すことにあるわけじゃありませんよね。
論争するというただそれだけで大きな意義を持つ場合がある。
芥川龍之介と誰でしたっけ、没理想論争を繰り広げたのは?
この論争にしても、Keiさんが今回ご紹介された本の往復書簡と同じ類の齟齬を来たし、決着がつかなかったはずです。
しかしこの論争は文学史に残る重要な出来事だった。
つまり、この論争の場合、民衆に文学について真面目に考えることの重要性を再認識させたわけです。
まぁ、そんな第三者に影響を及ぼすほどの有意義な論争はできなくとも、各論者間で、改めて自らの考えを述べたてることにより、自らの理論のより確固とした確立、または対論者の示唆によって導入された新たな観点によって開かれた理論の補強ないし修正、そういったものが得られる期待はしても良いんじゃないかと思います。
実際、いつも反論をふっかけている私は、毎回この精神で望んでいます。結論に至る期待は極僅かです。
ただ問題なのが、いったいどこで論争を切り上げるか、という、案外難しい問題なわけですよね……ハハ(^_^;)

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