一日3記事更新第2弾。「村上春樹」

メッセンジャーで話をしていて、「伊坂幸太郎なんかはまんま村上春樹」という話を聞く。伊坂幸太郎ってあんまり面白くなかったんですけど、やっぱり理系人間が純文学なんか読むんじゃねえってことですかね。
疎外された空間


「伊坂幸太郎なんかはまんま村上春樹」ってメッセで言ったのは僕です(笑)。全国の伊坂ファンの方すみません。

でも、実際村上春樹が与えた影響って本当に大きいと思うんですよね(伊坂幸太郎も含めて)。
しかも、純文学界よりも多分エンタメとかサブカルとかの方が与えた影響は大きいと思います。

伊坂幸太郎は文体とか主人公とか雰囲気を受け継いでいるって感じだと思います。西尾維新の「いーちゃん」も春樹的主人公って感じなのかなぁ。戯言も春樹っぽいし。
メフィスト系の作家で言えば、舞城王太郎や佐藤友哉は村上春樹というよりは、元ネタ・サリンジャーからの影響っていう気もするけど(笑)。
でも、日本の中で相対的に評価が低かったアメリカ文学の評価を上げたのは、間違いなく村上春樹だと思う。もちろん、柴田元幸とかが頑張ったこともあるんだろうけど。

アニメで言えば『灰羽連盟』なんかはまんま『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』の「世界の終わり」の世界だったし。『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』自体、セカイ系の先駆けって感じすらする。

僕が思うに、村上春樹って本当に時代を読む天才だと思うんですよね。村上春樹が主に活躍した80年代というのは、消費社会全盛、ちょうどバブル経済に向けて日本が最後の上昇を続けていた時期なわけですよ。
戦前の日本文学というのは近代の中で生きる人間たち(いわゆるエゴって奴ですね)を描いてきたという一つの歴史があるわけだけど、近代と言う社会システムが成熟していった(?)結果、新たに生まれた消費社会というものをどう生きていくべきか?ということが問われ始めたのが80年代初めなんだと思うんですよ。

それに答えた一人が、村上春樹なんだと僕は思うんですよね。あと、浅田彰かなぁ…。今読んでも80年代の村上春樹や浅田彰って、すごい共感できる(僕の話だけど)。

村上春樹の作品って「物語」性はすごい弱いとは思うんですよね。断片、断片をあの文章で繋いで行って、何となく上滑りしたまま「作品」完成させているという向きがあることはある(特に初期の作品)。
村上春樹はよくポップ文学なんて証されますが、まさにポップス的(=非物語的)なんだと思います。シニフィアンだけで上滑りしていっている(明確なシニフィエを持たない)、と言ったほうがいいのかなぁ…。
でも、みんな共通の「物語」なんて持っていないポストモダン・消費社会ってそういうもの(ポップス的)だし、そうやって生きていくしかないんだ、というものを春樹は示したと思うんですよね。そういう意味で、僕は村上春樹は共感できるし、好きな作家だし、評価もする(ベタ褒めだなぁ…)。

だけど、「今更」感があるのも確かで、いわば彼ら(春樹とか浅田彰とか)の考えていたことが今や「当たり前」になってて(勿論80年代としては「新しい」生き方だっただと思います)、今はその後をどうするか?という問いにシフトしているからだと思う。

例えば浅田彰の言う「スキゾ・キッズ」(一つの価値観にコミットすることがない若者)たちなんて今や当たり前なわけですよ。
大きな物語、共通の価値観、イデオロギーから解放された人たちにとっては「スキゾ・キッズ」は魅力的な選択肢に見えたかもしれないけど、最初からそんなものがない人たち(「スキゾ・キッズ」なんて当たり前なった世界)は東的に「動物化する」か北田的に「ロマン主義シニシズム」にならざるを得ないじゃないでしょうかね…。
で、今みんな考えているのはその先、だとは思うんですよね…。

まぁ、そういうわけで、僕は今のサブカル(まさに消費社会の結晶!)の原点の一つとして村上春樹があるのではないか、と考えているんですよね(逆に言えばそれほどヴィヴィッドな問題提起しているとは思ってない、最近の春樹作品はよくわからないから何ともいえないけど)。
でも、時代を作った作家であることは確かだし、他に春樹に匹敵する作家はいないんじゃないでしょうかね…。
(しかし、80年代とかほとんど生まれても無いのに(87年生です…)、よくこんなペラペラと嘘八百を並べれるなぁ…)。

あと余談ですけど、
やっぱり理系人間が純文学なんか読むんじゃねえってことですかね。
疎外された空間


たしかに春樹は純文学の作家の分類されますが、従来の純文学とは一線を画していると思いますし(というか日本文学は春樹以前以後で一本線が入ってるかのように見える)、純文学/エンタメという図式を意識を意識する必要はないかと…。

…やばい、春樹のことになると喋りすぎた(笑)。
なんていうか、春樹とエヴァは他の作品と一緒にone of themとして置かれることが、僕的に耐えられないんです(笑)。

あと、このテンプレのせい(?)か<blockquote>タグが何故かうまく機能しません(スタイルシートみても理由はよくわからないという)。仕方なくテーブルタグで引用しているので、引用が見づらくてすみません…。
  
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