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恋空は文学か?コメント返信

2008-06-15(Sun)
どうも、こんばんは。久しぶりの更新です。
秋葉原事件以来更新が止まってました。あの記事のまま放っておけば、「秋葉原通り魔事件で大きなショックを受けてブログの更新をやめる多感な少年」アピールが出来るような気がしましたが、中の人はいたって元気です…今週授業サボりまくりだったけど。まぁ、結構ショックも受けたし、久々に殺人事件をめぐる言説を見て散々うんざりしたのも事実なのですが。

久々にツタヤに行ってきた。普段は近くの別の本屋に行くのですが、たまーにTSUTAYAにいくと、他の書店に比べてラインナップがリア充向け一般の人向けなので色々と新たな発見があっていいですね。
『蟹工船』がいい所に置いてあったりするあたり、完全に「はぁ?」状態なわけですが。…本当に売れてるんですかね。僕も国文のくせして読んでないけど。昔、「プロレタリア文学はホラー小説として再読されるべき」とか荒俣宏(だっけな?)が呑気に言ってましたが、まさかこういう形で再読されるとはね…。
でも、これもいい機会なので、小林タッキーを読もうかな…。

ところで、小峰元『アルキメデスは手を汚さない』が新装版でバーンと並べてあるのは何故…!?!?高校時代に読んだけど、別に面白かった記憶もないし、ほとんど中身忘れているんですが…。

アルキメデスは手を汚さない (講談社文庫)アルキメデスは手を汚さない (講談社文庫)
(2006/09/16)
小峰 元

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ついでなので、高校時代に書いた感想を引用
「青春ミステリの古典とも言える一作。ミステリに限らず青春小説はその時の文化云々が影響されやすいので、廃れやすいジャンルであるけれども、この小説は意外に現代でも通じるのでは?という内容でした。
もっとも、ミステリ的には大したこと無くて、現代の二時間ドラマをちょっと難しくした程度。ただ、Whydunit?が利いていたのが特徴か。ちなみに、この意味不明な題名、読めばわかります。
ちなみに、この本。現在は絶版なのかもしれませんが(ブックオフで100円で買ったのでわかりませんが)、現在、講談社文庫から江戸川乱歩全集を刊行しているので、読めると思いますが、2編が一緒になっているという欠点あり。」

うーん…あんまり思い出せない(笑)。確かに、東野圭吾(デビュー作の『放課後』とか)っぽい感じはするけど。東野圭吾ブームの影響なんでしょうか。

というわけで、相当遅くなった『恋空』は文学か?のコメント返信。本当に申し訳ありません。
荻上チキさんのところで知ったのですが、かの石原千秋先生が『ケータイ小説は文学か』と言う本を出しているようです。

ケータイ小説は文学か (ちくまプリマー新書 85)

どーでもいいんですけど、この薄っぺらさで680円ってちょっと高くないですか、先生?というか、最近本出しすぎじゃないですか?でも、石原千秋の授業とか一回受けてみたいなぁ…。

ちなみに、立ち読みによる、石原先生の見解は「流通、出版の場で『小説』として流通している以上、形式的に『文学』と呼ばざるを得ないだろう」とのことです(記憶違いだったらすみません)。
そのあと「文学の足がかりとしてケータイ小説を」みたいな位置付けを、「そんなの謙虚だし」(=ケータイ小説は文学の一ジャンル)だし、「かつ傲慢だ」(=従来の「文学」の入門になるものではない)と切っていたあたりはさすがでした。

というわけで、相当遅くなったコメント返信です。
最初にご三方ごちゃ混ぜで返信させていただきます。そうした方が分かりやすいかな、と思ったので。

しーびーうぇっじさん
>恋空を文学と思えないのが僕。
>ハルヒ等ラノベももちろん文学ってカテゴリに入れてはないです。
>いや、僕は漫画みたいな感覚で読んでるんで、その視点ではホント文学って感じがしないんですよね。

たまきさん
>恋空問題はかーなーりデリケートな問題で扱うのが難しかったりしますそんな私。
>私の中では「こんなの文学じゃねーよw」っていう自分と「言語芸術の一つである以上ケータイ小説だって文学だ」っていう自分がいて、いつも悩むんですよ。

有沢さん
>文学なんて幻だと思いますよ。僕はシニカルに捕らえているという点で違ってますけど(笑)
>詳しくは昨日のメッセに譲りますが、世間で大さわぎするほど文学ってすごくないと思うんです(笑)

こうしてみると、多くの人の中で「文学」のイメージが全然違うんだなぁ…ということを実感します。 僕的に一番新鮮だったのはしーびーうぇっじさんのポジションで、しーびーうぇっじさんのブログ記事「読書にハマったきっかけ」とか読むと、僕とものすごく発想が逆だなぁ、とか思うんですよね…。
なんていうか、僕の周りの人間はジャンルはともかく、割合本を読むので、文学というものを敬遠するということはあまりないので…(まぁ、コミュニティにもよるけど・笑)。

「文学は難しくて、何だかよくわからない」というイメージがあって、それゆえに敬遠するのがしーびーうぇっじさん、「そんなことねえ!」とシニカルに捉えるのが有沢さんってところでしょうか。

ちなみに、僕の考えについては以前メッセでそういう会話をやっていたのでそこから引用します(手抜き・笑)。あと、勝手に[Alienated Space/疎外された空間]のrenさんのコメントも引用させてもらいました。無断借用すみません(まぁ、これぐらいなら問題ないだろうと…)。あと、ちょっと編集させてもらってます。


Kei「僕は「文学」っての単純に、「文字で書かれた作品」という意味のほかに「文字で書かれた作品で主に表現されてきたこと」というニュアンスがあるわけじゃないですか。Fateは文学ってのは後者の用法なんだけど、僕は混乱を避けるためにはメディアの種類としての「文学」という意味に限定すべきではないかと」

ren「「文字で書かれた作品」=「文学」がすべて成り立つってこと?」

Kei「別にそこまではいいませんけど(笑)、「文学」という言葉に特殊な意味を持たせすぎじゃないですか?」

ren「それは思う(笑)文学的って表現が意味不明」

Kei「だから、もっと余計な意味をなくしてメディアの種類として認識するような形にした方がいいと思うんですけどね…」

ren「文学的=何か高尚なもの、みたいなニュアンスに落ち込んで、ほとんど意味なしてなかったりするしなあ…」

Kei「なにが「文学的」かって、結局個人の趣味だったりするわけで…」

ren「そうだそうだ!」


会話文って散文に比べて説得力があるような気がする(笑)。
それにしても、メッセの会話って基本的には外部にもらされたくないですよね…犯罪した時に晒されたくないのは、絶対メッセの過去ログだ…。

というわけで、以下個別返信です。

>しーびーうぇっじさん

>文学って箱から強硬に作品を除外したがる人って「甘辛度がプラスに転じた日本酒なんぞ日本酒じゃねぇよ!」って言ってる酒飲みと同レベルかもしれないです。

僕は日本酒を飲まないので、その例えはよくわからないのですが(笑)、僕も同意見です。
美学の先生の比喩を借りれば、「舞の海」のようなテクニシャンな力士を「相撲の中の相撲」「これぞ相撲」と呼んだりするが、武蔵丸や曙などのお世辞にもあまり「うまい」といいずらい力士もやっているのは「相撲」だと。ところが、芸術になると「芸術の中の芸術」(=美しいもの)だけを「芸術」と呼ぶのはいかがなものか?と。
文学も同じようなことが言える気がします…しかし、例で武蔵丸や曙を出しちゃっていいのかなぁ…(笑)。

>tamakiさん
>んーでもプライドの問題なのでしょうかね。最終的にどちらをとるかで。それは、文学をどうとらえるかという非常に主観的な問題になってきますね。

ですよねー。確かに、「こんなの文学じゃない」って言いたくなるときはありますよね…でも、それを言っちゃうと色々とまた問題が置きそうなことになってしまうし。

>fateもエヴァもシナリオという文字にあらわされたものがある以上文学でいいかなって感じですね。まあ、結局のところ言語でやったならなんでも文学なのかなあ、自分的には……うーん難しい問題。

でも、それを言い出すとキリがなくなっちゃうような気がするんですよね…多分、シナリオだけではエヴァもFateも完成しないわけですし(演出その他あってこそだと思いますし)。なので、エヴァやFateを文学と呼ぶのは抵抗があります。
でも、それを言い始めると挿絵が前提のラノベとかどうするんだとか、「ひぐらし」は原作は「文学」じゃなくて、講談社BOXで出たら「文学」なのか、っていう話になるわけですが(笑)。

>ここで名案、恋空は萌えアニメ化したら別にああだこうだと問題にならないんじゃないの?……なーんて

冬ソナもアニメ化するらしいですし(何故!?)、意外とあるかも…?

>有沢さん

>詳しくは昨日のメッセに譲りますが、世間で大さわぎするほど文学ってすごくないと思うんです(笑)
>というのももともとの僕の疑問がミステリってなんで同じ小説なのに「世間」から評価してもらえないんだろう? 逆に純文学はなんで評価が高いんだろう? 

有沢さんのシニシズムもよくわかるんですが、僕の見解は違って、ぶっちゃけ「文学」の権威なんてとうの昔に失墜してると思うんですよね(笑)。
「純文学/エンターテインメント」という二項対立だって、文学に縁がない人から見れば、同じ「文学」「小説」ってカテゴライズされるだけだと思うんですよ。正直、「純文学/エンターテインメント」なんて、文学内での内輪揉めぐらいの価値しかないと思います。
なにせ、東浩紀が提示した二項対立なんて「自然主義的文学(純文学もミステリも全部こっち側)/ライトノベル」ですし(笑)。

>ただある程度の理想(イデア)はいると思うんですよ。「人間を描く」と言うイデアが。

「人間を描く」って言っても、それはそれで難しいと思うんですよね…。少なくとも、マンガやラノベがこれだけ流行る時代に置いて「人間をリアリズムの手法で描く」というのは、あくまでも一つの手段でしか通用しないと思います。
じゃあ、どうすれば「人間を描いたことになる?」ってのがまた難しい問題になるわけで…うーん、「人間を描く」ってのはマジックワード気味な気もします…。
ところで、国木田独歩の『武蔵野』はどうなるんだろう、とか思った件…確かに、人間も出てきますが…。

いや、本当にコメント返信遅くなってすみません!
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非公開コメント

復帰されたようで何よりです。
私は通り魔事件について世間でああだこーだ言われるのを見たくないので、その後どうなっているのかまったくわかっていません……
それにしても今回の記事は読み応え有りますね。大変面白かったです。
何だかんだで「文学」の議論って生きてるんだなあ…すっかり形骸化したものだとはいえ、サブカルチャーの出現によりいまだかつてない盛り上がりを…と思ってしまう。

>演出その他あってこそだと思いますし
ですね。ゲームとかもそうだし、むしろエヴァやfateは文学じゃなくて「映画」(もしくは「戯曲」とか「演劇」?)に近いのだと思います。文字だけじゃ作れない世界。絵・音楽・演技・演出etc……映画について学術的なことはよくわかんないのですけど。
ひぐらしは原作のシナリオそのまま提示されてもなあ、あれも音楽や演出や文章の出し方(一定時間のタメ?みたいなもの)が相当大きいでしょうし
ラノベは挿絵ありの世界なんで(ってもラノベなんてちっともよんだことねー!)やっぱ「映画」的なのかも……

>会話文って散文に比べて説得力があるような気がする(笑)。
なんだか非常に納得してしまった(笑)

では失礼します。毎度のことながらはかばかしいコメント残せずすみません・・・

飛び入り参加良いですか? 双城です。

>エヴァ・Fateは文学か?

これはエヴァやFateなんかに限らずいつも思うことなんですが、なぜ「文学である」or「文学でない」の二択に絞られるんでしょうか?
そもそもエヴァは「文学」じゃなくて「アニメ」なわけで、Fateも「文学」じゃなくて「ビジュアルノベル」と既に定められているわけで、その上でそれらに「文学論」を導入するときにこそ「文学的」という言葉を使うべきなんじゃないでしょうか?
え? そんなこと言ったら「文学」なんて無いじゃないかって?
その通りですよ、ええ。「文学」とは学問であって小説ジャンルを指す語では無いと思うので。
純文学は(基本的に)ただ、「ひどく文学的な小説」であり、ライトノベルは(基本的に)「ひどく非文学的な小説」である、といったところですか。
なので、「結構文学的なミステリ小説」とか「意外と文学的なケータイ小説」とかも充分ありえると思うんですよね。
これまでは、「純文学」と呼ばれる一小説ジャンルがあまりにも強烈に「文学的」であったがために、「これはまさに文学だ!」というレトリックをもたらし、それが「純文学=文学」となり、「純文学」は小説であるから「小説=文学」という三段論法に発展した末の壮大な誤解だったのではないか……。
まぁ、軽~くあしらわれそうな考えではありますが、そのあしらいを期待して、Mっ気溢れる双城がコメントを残していきます。

またまた見に来ましたo(〃^▽^〃)oはやくはやく更新たのしみにしてます♪(笑)すいません。こんな性格で(笑)

本ブログはXP+IE7、Firefox3、Safariで一応確認しています。
リンクについては貼るなり外すなりお好きにどうぞ。

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Author:Kei
文学部卒業して、冴えない仕事を冴えない顔でやってる。スバル持って北海道に移住したい。

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