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『ケータイ小説的。』感想&コメント返信

2008-08-27(Wed)
しつこく、PCの自動更新のポップアップが出るので、クリックしてみたらWindowsXP SP3でした。…今更そんなもの出てるんだ…当初はVista発売後2年間までしか保障しないとか言ってたのに(笑)。
というわけで、最近ネットの知り合いにmixiが見つかりまくりのKeiです。mixiと分けている意味あんまり無くなって来た…。

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ケータイ小説的。――“再ヤンキー化”時代の少女たちケータイ小説的。――“再ヤンキー化”時代の少女たち
(2008/06/09)
速水健朗

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今ネットで話題の『ケータイ小説的』読んだ。話題って言っても、東浩紀が推薦しているのを見ただけだけど(笑)。
それにしても、速水さんの文章読みやすいですね。ジャーナリストだからでしょうが、人文系の学者特有のまどろっこしい言い方がなくて、読みやすい(笑)。

*概要
簡単に概要をまとめると
第1章はケータイ小説の起源を浜崎あゆみに見出す。尾崎的な反抗から浜崎的な内面対峙(トラウマ)へ。

第2章はケータイ小説の「リアルさ」を保障しているのはノンフィクションである(実話をもとにしている)、ということだけ、という事実。もちろん、ケータイ小説の大半はフィクションであるのはよく指摘されることですが、重要なのは「事実」として読者に受容されているということ。
そして、不良少女の変遷が語られる。ヤンキー→コギャル→再ヤンキー

第3章では現代ではヤンキーが東京への憧れのない世界、郊外で地域共同体を形成して生きていることが語られる。

第4章ではAC系とケータイ小説の関係が指摘される。

というわけで、簡単に言えば秀逸な現代ヤンキー論です。
2ちゃんねる的なラベリングで言ってしまえば、リア充とかオタクとかじゃなくて、DQNの話です。どうでもいいですが、ネットコミュニティでは若者をリア充/オタク・非モテの二項対立で語りがちだけど、ネットで言われているイメージを見る限りリア充≠ヤンキー(DQN)なので、ネット住人的にはヤンキーはアウトオブ眼中って感じなんでしょうねー。というか、リア充なんてオタクが生み出した理想の生き物じゃね?
正直、自分も全然若者論において地元ヤンキーは眼中になかったので反省。

でも、改めて考えたら僕は新興住宅地の小学校だし、中学は中高一貫だし、しかも学校が遠かったから、地元のつながりは疎遠だったし…というわけで、さっぱり地場ヤンキーとは縁のない人生を送ってきたせいで、読んでいても実感は今ひとつ。

*リアル系しか読めない若者

2章で出てきている赤木かん子氏によれば、「今の子供たちは『リアル系』しか読めない。ぎりぎり読める『空想系』が『ズッコケ』」と述べています。ちなみに、「リアル系」とは「リアリティのあるなしは関係なく、『事実』『ほんとうの話』を謳った作品」と定義されています。

…うーん、やっぱりピンと来ない。実は僕もバリバリのファンタジーってのは結構ダメで、ある程度のリアリティがないとダメな人なんですが(だからSFはOK)、そういう問題でもないらしい。
ネット界で言えば、『電車男』がこの作品にくるわけですが、僕自身『電車男』のまとめスレなんて読んだことすらない。ただ、『電車男』に限らず2ちゃんねるのスレ(特にVIP)は、この系に近いのかもしれません。
実話だと思ってケータイ小説を読んでいる女子高生って、VIPの「ちょっと俺の話を聞いてくれ」みたいなスレを読んでいるのと感覚的にはかわらないのかもしれません。

ただ、それが今の若者の現実だとするならば、「文学」はおろか「作品」「フィクション」っていうものが成立するのは相当厳しいですね。
まあ、古い芸人とかが最近の芸能人を称して、「最近の芸能人は芸が出来なくて、自分自身をさらして勝負している。そして、そのキャラが飽きられたら捨てられている。その繰り返し」とか言っているのを見たことがありますが、それに近い状況かもしれません。あー、麒麟の田村ね
「フィクション」であることを受け入れないなら、「リアルさ」を調達するために作家一人に対して、作品は一つしか出来ないわけで、実際『Deep Love』のYoshiが書いた二作目は売れなかったらしい。『恋空』の作者も、他の作品は『恋空』の関連作品である『君空』しか書いてないですしね。
昔から、「どんな人でも一つは小説は書ける」っていう名フレーズがありますが、まさにそんな状態なのかもしれません。

…なので、クリエイターになるなら残っている道はオタク路線だけなのかもしれません。オタク作品は欲望という原動力があるから、フィクションを作り受容できるのな…?

*ファスト風土の物語

この本のp.156に地域別の売り上げ統計が載っているのですが、見てびっくりしました。このグラフを信じるならば、今や、文芸書が売れるのは首都圏だけで、逆に首都圏ではケータイ小説は驚くほど売れてない。この統計ではケータイ小説の東京都の売り上げを、愛知県、兵庫県、福岡県、北海道が上回っています。

ケータイ小説が売れているのは、地方のTSUTAYAとかそのあたりみたいですね。実際、ケータイ小説の多くはファスト風土化された地方が舞台になっていて、さらに言えば地域の固有名詞などはほとんど出てこない。
そういった素地で売れているみたいですが…、ますます意外。

これは余談ですが、文学作品を書く上で地方出身っては意外と有利で、何でかというと上京小説が書けてしまうから。古くは『三四郎』とか。最近では佐藤友哉も古臭く上京小説書いてましたねー(『世界の終わりの終わり』)。

実際、佐藤友哉を見ていても、明らかに北海道出身ってのは創作上の糧になっていて、佐藤友哉の代表作「鏡家サーガ」は「こんなTSUTAYAしかない田舎なんていやだ、東京いきてー!」とか思っていた佐藤友哉の高校時代が見え透けます(笑)。ルサンチマンやコンプレックスは文学書く上で大事でしょうし。…でも、評論家になるには地方出身っては不利な気がする…。

で、佐藤友哉(←オタク代表)がそんなことを考えている間に、確実にファスト風土の中で地域共同体を作って、生きていっている人たちがいる。そして、そういう人たちに『恋空』は受けている…のかなぁ…。
何度も繰り返すようですが、僕自身地域共同体なるものを忌み嫌っていたので(笑)、実感がさっぱりありません。ゲゼルシャフト万歳だぜ!(←カタカナを使ってみたかっただけ)

*AC系

あと、前から気になっていたんですが、「AC系」という用語。これ、言い出したの宮台さん?だと思うんですが、「AC系」という用語がよくわからない。まあ、そのあたりの文脈を押さえてないからでしょうが…。
そりゃ、「アダルト・チルドレン」の意味ぐらいは辞書ひけば載ってますが、明らかに「AC系」っていう用語は狭義の「アダルト・チルドレン」の意味からははるかに拡散しているし、その原義的な意味「親がアルコール依存症で?」に引っ張られるせいで、さっぱり理解出来ません。
とりあえず、「碇シンジ」系ってことで理解に僕の中ではなってますが…このあたりがこの本読んでいてもよくわからなかった。原義的には「浜崎あゆみ」系といった方が近いのかもしれませんが…。
宮台真司とか知らない人はもっとわからない気がするんですが…。

「やさしい関係」=「他人と積極的に関わることで自分が傷つけられてしまうかもしれないことを危惧する《やさしさ》」(大平健『やさしさの精神病理』)



やっぱり碇シンジじゃん(笑)。あれ、ゼロ年代は「決断主義」の時代じゃなかったの、宇野さん?

*届かない手紙

ちなみに、本書のラストは携帯やネットで常時つながることに疲れた若者たちが、『届かないかもしれない」ことを前提にしたメディアが持ち出されているのだ』で終わります(『恋空』自体、「届かない手紙」という形式をとっています)。
…もろ東浩紀ですが、これは当たっているでしょうね。
ニコ動が出てきた今、「つながりの社会性」(繋がることを重視したコミュニケーション)なんて論じるまでも無く当たり前のものになっているわけですが、「つながり」を欲望しつつも、「つながり」続けることでの緊張感への疲労。このアンビバレントな感情が今の若者の実態(ヤンキー、オタク問わず)なのでしょうか。

って、ちょっとのつもりで書き始めたら無駄に感想長くなってしまった!


コメント返信


>しーびーうぇっじさん

>レッドブルはエンジンよりもシャークフィンをマネされたことが大きいかと。

なんたって、シャークフィンですか。今や当たり前になりましたね…。スタビリティを向上させるとは言われてますが…。

>第4戦スペインGPでルノーが導入
>第6戦モナコGPでトロロッソが導入
>第9戦イギリスGPでフォースインディアが導入

そういわれれば、スペインGPからルノーは格段に速くなりましたし、モナコGPでは確かベッテルが入賞しましたね…まあ、モナコからSTR3(RB4)が投入されたので単純にシャークフィンのおかげかはわかりませんが…。

>第11戦ハンガリーGPでこの3チームがシャークフィンを導入します。

確かに、ハンガリーのフェラーリとトヨタは好調でしたし、バレンシアでも好調でしたね。…まあ、Hondaは…現状では何をやってもあんなものでしょう(笑)。

マクラーレンはテストはしたものの大差ないということで導入を見送った気がしますが、スパでどうなるか見たいですね。あとはBMWだけですかね、導入してないのは…。確かに、バレンシアのクビサは久々の表彰台でここのところ今ひとつですね…特にハイドフェルド…。

コメありがとうございます。
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お久しぶりにコメントします。

>最近ネットの知り合いにmixiが見つかりまくりのKeiです
すいませんスライディング土下座します。ついなんです。出来ごころなんです。ごめんなさい。
いやーでも意外と見つかるもんなんですね。私もすみわけの境界線があやふやになってきてます

あんまり若者論とかには興味はないのですが、「リアル系しか読めない」ってのはおもしろいなと。
そこはかとなくノンフィクションじゃないと駄目という……なんか説話っぽいなあ。今昔物語集とか。あきらかにフィクションなんだけど「本当にあったこと」として捉えられるから価値がある、みたいな。
そんなことを思ったりしました。

>「リアルさ」を調達するために作家一人に対して、作品は一つしか出来ない
これもなかなか……一作目・二作目を超えるとかそういう次元じゃないんですね。たしかに恋空の美嘉さんにほかの作品書けとも言えないし別に読みたくないな。恋空だけでしょ?というと違う感じですが。
私だったら出来るだけいろんな作品を作っていきたいんだけどなー……


ちなみに私もばりばりのファンタジーって鼻血でてしまうくらい恥ずかしいから駄目です。(書いてるけど)ハルヒとかみたいなSFっぽいもの、あるいは現実(出来れば現代)にそこはかとないファンタジー要素がある現代小説が好きです。……森見さんとか。

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文学部卒業して、冴えない仕事を冴えない顔でやってる。スバル持って北海道に移住したい。

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