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『ファウスト vol.7』レビュー第二弾&コメント返信

2008-09-21(Sun)


東浩紀がモスコミュールを頼んでいるシーンで思い出した!
『ファウスト』初期に佐藤友哉と東浩紀が「モスコミュールの会」なるものを確か結成してたんですよねー。会員二名だったらしいですけど(笑)。今の今まで忘れてた。
それにしても、この「柚木涼香と東浩紀の動物化してもいいですか(はぁと)」は想像以上に面白い番組になってきた(笑)。
いや、でも金朋番組の白田先生と一回トレードして欲しい。白田先生可哀相すぎる。

というわけで、『ファウストvol.7』レビュー第二弾。

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佐藤友哉『ウィワクシアの読書感想文』

…結婚しても、非モテネタでひっぱるか佐藤友哉。たしかに、大塚英志的に言えばアニメ・マンガ的リアリズムサイドの作品なのかもしれないけど、文脈的には私小説としか読めないわけで…。まあ、本当にそんなネタしか書けなくて、今何しているか全く不明の滝本竜彦よりはマシだけど(笑)。
というわけで、今回も最近の佐藤友哉がずうと問うている「物語」とか「書く苦しさ」とかそんな話。

佐藤友哉×西尾維新対談読んでいても思ったんですけど、数作書いてしまうと、「そのあとどうしようか」みたいな作家は多いみたいですね。「読者のために」書き始めた作家がどこまで持つのか…。実際、作家のデビュー作と二作目、3作目ぐらいがその作家の中で一番面白いとかよく言われるぐらいだし(笑)。

これから、佐藤友哉はどこにいくんだろう。もう諦めて、鏡家キャラ萌え路線でつっきちゃってもいいと思うんだけどなぁ…。この『ファウスト』掲載作品だって『青酸クリームソーダ』の方が絶対面白いよ。多分、そんなことは出来ない人だろうけどね(笑)。

中国特集

一通り読んだ。中国では外国文化の流入、急速の資本主義化で、ネット社会の普及でカルチャービッグバンが起きている。その文化の紹介。

福嶋亮大『華文世界の文学』

中国の近代の出版語は白話文と呼ばれ、白話で書かれた文学(『西遊記』『水滸伝』とか、対義は漢詩)が元となっている。なので、中国の近代文学は日本と違い「非リアリズム的な書き方が白話小説の伝統によって支えられ、許容されてきた」。

そういう素地の上に現代の中国文学は出来上がっている…そうですが、なにせ現代の中国文学なんて読んだことないからなぁ…。でも、そう考えると日本ってのは前近代/近代で切れすぎて、物語の豊穣さみたいなものをあまり受け継いでないのかもしれない。
物語が読者と作者の間で全然共有されてないし。その結果が物語性なんて碌にない、自意識ベタ塗り小説だったりするわけで…。いや、別にそれが悪いって言っているわけじゃないんですが。

渡辺浩弐×太田

「政府としては知的所有権を管理することよりも、放置することにってコンテンツの魅力を敷衍しようとしているのではないか。そのうちに、いいものが出てきたら、それを拾い上げていく。それが中国のコンテンツ戦略なのかもしれない」by渡辺

…ありえそうだなぁ。でも日本でもP2Pや動画共有サイトが若いクリエイターを育てているのかもしれないしねー。

ただ、渡辺×太田対談は「中国凄い!」とかそんな話に終始していて、「で、何がすごいの?」というところがさっぱりわからなかった(笑)。実感としてないんですよねー、熱く語られてもね…。
まあ、中国に対して、「VOW」的な見方しか出来ないのは、ネットに限らず日本社会の限界なのかもしれない(笑)。日本人って基本的にアメリカとヨーロッパ以外には、「こんな変な文化がある」みたいなオリエンタリズム的な見方しか出来ないこと多いですしね。…別に日本人に限ったことじゃないですが。

あと、今の時代、日本の作家、編集者もグローバル戦略を考えなければならない時代だということはよくわかりました(笑)。芥川賞も三島賞も今の時代しょぼい!と(笑)。…まあ、でもそれはあるかも。
…それにしても、中国で村上春樹はともかく、渡辺淳一が売れているって本当なのかなぁ…。なんか、信じられないけど。

この対談も含めて、気になったんですが太田が「動物化したオタク」という単語を連呼していているんですよね。…うーん、「動物化した」とすでに「そうなった」状態として表現されるのはちょっと違和感あるなぁ。

福嶋×太田

「政治や経済は、あくまで現代の中国の問題の一部に過ぎないんですね。今の中国において真に拡張しているのは若い世代の消費文化であって、これからの中国社会は政治や経済もその新しい文化を前提にして組まれていく。その中国の若い世代の消費文化と、日本における若い世代の消費文化を代表する『ファウスト』が接続していくというのが、僕には面白かった」

確かに、論壇誌や経済誌で中国特集が組まれることが多いですが、サブカル誌で中国(それも大陸)の特集組まれることは珍しいですよね。

ただなぁ、『ファウスト』を買った人はみんなこの中国特集ちゃんと読んでいるのかなぁ…。海外マンガ(日本的な様式のマンガという意味で)、海外ライトノベルというジャンルが存在しない状態に慣れているオタクが、そんなグローバルなことに興味あるのだろうか…。

『ファウスト』がvol.1の頃は既存文学という明確に倒す対象があって、カウンターカルチャー的に出てて、個人的にはその頃が一番面白かった。でも、佐藤友哉が三島賞を受賞してしまって、すでに倒すべき対象もなく、角川的な路線もなんか中途半端な『ファウスト』はどこにいくんでしょうかね。

グローバル路線に出たら失敗すると思うけどなぁ…。なんか、中国特集読んでいても、「これから新しいこと始まるんだ!」みたいなワクワク感があまりないんですよねー。
はっきり言って、この中国特集、興味深いけど、面白くない。そんな感じ。

…とまあ、このブログ、随分『ファウスト』ネタ引っ張ったなぁ…。なんか読んでいても、昔の『ファウスト』に比べたら、面白さが微妙で、ものすごくレビュー書くのに困った。『ファウスト』の時代は終わったのかなぁ…。

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>有沢さん

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