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宇野常寛はジェネレーションを超えられるのか

2009-01-10(Sat)
どうでもいいけど、最近自分のヘタレさに絶望した。誰か、女の子からメルアド聞き出すテクニック教えてください(そこからかよ・笑)。

それはともかく、『SIGHT』のブックオブザイヤーを見ていたら、斎藤美奈子×高橋源一郎が宇野常寛『ゼロ年代の想像力』に言及していたびっくりした。いや、昨年のブック・オブ・ザ・イヤーも東浩紀と赤木智弘について言及していたので、ある程度チェックはしているだろうなぁ…とは思っていたんですが。

ちなみに、タイトルは釣りです(笑)。中身はてきとーな感想です。

本人がオタクにかなり挑発的な言説を使ったりするせいか、宇野常寛っていう人は色々批判されるということに関しては天才的ですが、何故か僕のまわりでは意外と評判がよかったりします。何でなんだろう(笑)。

*今の時代における純文学

以下宇野さんの本について語っているところから引用
『ゼロ年代の想像力』が多岐にわたるジャンルを横断的に語っていることに対して、

高橋「つまり、純文学って言われる分野のものをきちんと読んでいれば、世界のことはだいたいわかった…んだね、きっと昔は」
斎藤「江藤淳さんとか平野謙さんの頃はそうだったもんね」
(中略)
高橋「それどころか、純文学の小説を読んでいると、世界で何が起っているかわかんないよ?っていうことなんだよね」
斎藤「でも、読者がそれを一番わかっているから、誰も読んでないわけでしょ(笑)」
高橋「いやいや、そうですよ」
斎藤「共有されてないってことだよね」

やっぱり、そうなのかー。そういう話はよく聞きますが、本当にそうだったのか、っていうのは伝聞でしか知りませんからね…。
なにせ、今の時代、社会的な言説にある程度、影響を持った文芸評論家って、柄谷行人と蓮見重彦しか知らないし(その両者も今は結構微妙ですよね…影響力という観点で)。

ぶっちゃけ、僕なんか純文学が社会的に権威を持っていた時代とか共有されていた時代を知らないわけですからね…いや、一応今でも形式的には知的権威を持っていることになっているんだけど、実質はそんなものはないしね(笑)。
エンターテインメント側やサブカルサイドから、純文学の知的権威叩きみたいなものは結構あるんですが、エンタメ側が思っているほど今の純文は権威ないと思うんですけどね…。

でも、基本的にドラマも漫画も映画も特撮もアニメも小説(純文、エンタメ)も同列で一緒に論じるっていう、宇野さんの姿勢は正しいと思うし、これから主流になっていくんだろうなぁ…とは思います。実際、アニメなどの敷居が低くなったことによって、消費者が被っていたりするわけだし。

余談ながら『SIGHT』は毎号律儀に吉本隆明のインタビューを連載しているんですが、「そんな言説、今時ネット世代の若者には届かないよ…」みたいな言説を結構言っていて、つらいです…。
あれ?東浩紀も一応文芸評論家?

*『ゼロ年代の想像力』の射程

高橋「僕なんかの老婆心で言うと、もう少し視野を広くしたほうがいいんじゃないかなと。たとえばね、90年代移行の決断主義が批判されているわけでしょ。(中略)『ここにいる自分を守るしかないの?』から『無根拠な決断へ』という論理って、そんなの、過去100年間、何回もあったじゃない。もしフェアに評論をやるんだったら、もう少し文学の歴史を見ればいいなじゃいか、と思うところは正直あるんですね」

宇野さんの言説って、たしかに団塊ジュニア以下の世代には届くのかもしれませんが、それ以上の世代に届くのかってのは結構謎ですよね。宇野さんって本人は普遍性を志向しているのかもしれないけど、ものすごくジェネレーションへの依存度が高い気がします。

宇野さんその他、多くの人が「95年の変化」ってことを度々言及するのですが、ポスト95年以降の世界しか知らない、僕からしてみれば「伝聞では聞くけど、実感ないなー」ってのは結構ありますよね…エヴァリアルタイムで知らないし!
さらに言えば、ポストモダン化する前の時代なんて知らないし!

多分、逆のパターンもそうで、宇野さんが強調する「ゼロ年代の変化」っていうのは、その95年の変化とか、80年代の消費社会化とくらべれば、直撃の宇野世代(宇野さんの年齢がいくつか知りませんが、2000年前後に大学にいたっぽい??)には大きな変化でも、何十年のスパンで考えたら大したことないのかもしれない。

そういう過去を参照するツールとしては、文学ってのは文学史という形で系統化されているし(そして評論という形で言語化、概念化されるので)、非常に便利ですよね。というわけで、視野を広げた方がいいんじゃないか、という高橋爺からの老婆心ながらの指摘。

ただ、僕としては『ゼロ年代の想像力』がインテリ源ちゃんに読まれるほど話題になっていた、という方が驚きで、宇野さんがジェネレーションを超えた普遍性を持った視野を想定していたのか、って言われるとかなり疑問だと思います(まあ、どうせ本人は視野を持っていた、っていうんだろうけど・笑)。
実際、宇野さんが言いたいことを文学で語ることは不可能だったでしょうしね…(90年代とゼロ年代を代表とする文学って何よって話だし・笑)。

*東浩紀と文学

どうでもいいんだけど、大塚英志に比べて、東浩紀って文学サイドの人間には結構評判悪くて(笑)、文学の某先生が「あの人、自然主義文学読んでないだろ」とか呟いているのを聞いてしまったりしたこともあります(笑)。もちろん、東浩紀も荒っぽいことは自覚しているでしょうが。
そして、ある意味、その思い切った荒っぽさと、整理のうまさ(≒わかりやすさ)、が東浩紀の魅力なんでしょうが(ネットスターではくどいとか散々言われていますが、あれでも物事の整理することに関しては、人文、評論の世界では天才的だと思うんだけどなぁ…・笑)。

それくらべれば、「俺は文学なんて興味ねー」って言っている割には大塚英志は文学の歴史に対しては非常に謙虚で、自然主義的リアリズムの話を引く時もちゃんと田山花袋の文章を引っ張ってきて検証していたりしますからね…。
と思って、ちょっと調べようと思って久々に大塚英志『サブカルチャー文学論』に収録されている「キャラクター小説の起源、起源のキャラクター小説」とか読んでみたんですが、色々面白いですね。説明の荒っぽい『ゲーム的リアリズムの誕生』のいい補足本になると思います(まあ、大塚英志はあれの補足本として読まれることは気に食わないでしょうが・笑)。

*倫理的時代への回帰

高橋「宇野さんは、90年代後期以降の『限りある日常を豊かにいきる」ということを倫理とするものを支持するってことでしょ、簡単に言うと」
斎藤「そうなんだよ。倫理にもどっていこうとしてるんだよね」
高橋「(中略)今年のキーワードは『倫理』だと思うんですが」
斎藤「ポストモダンの、また反動なんだよね」
高橋「そう。それは80年代以降の総括でもあるよね。ポストモダンとは、極端にいうと『倫理は問わない、個人が楽しければいい』という、考え方だった。しかし、豊かさが破綻して、限られた資源の中で奪い合いになったとき、『俺は奪い合いには参加しない』ってのはひとつの倫理的態度でしょ。だから、倫理的判断が必要ということは、つまり、豊かではなくなったということだよ。豊かで、みんな好きなだけ資源をもらえれば、倫理なんかいらないわけだし(後略)」

この高橋×斎藤対談って、昨年赤木問題をとりあげたり、今年蟹工船を取り上げたりと、単なるブックオブザイヤーを超えたものを持っていて、だからこそ僕は結構好きなんですが、こんなことまで語ってます(笑)。

僕は根がポストモダニストというか相対主義者で、かつシンジくん大好き人間で(だからメルアドすら聞き出せない…ってあんまり関係ない?)、そういう態度も今や決断主義的なんだ、とか宇野さんとかに言われても、実感としてピンとこないしねー、とか思ってしまうんですが、まさか高橋源一郎まで同じようなことを言うとは(笑)。
やっぱり、そうなのかなぁ…。
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