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『シャングリ・ラ』感想

2009-04-11(Sat)
普段他人様のブログも含めてRSSリーダ上でしか読まないせいで今更気付いたんですが、FC2ブログが高速化(なんじゃそりゃ)のかわりに最新記事に広告が表示される仕様になったそうです。FC2ブログの広告の少なさには利点であると同時に、心配もしていたので、そのままにしておこうかなぁ、と思います(低速化すれば消すことも出来るらしいです)。

*東のエデン

この間、ノイタミナ枠の新作アニメ『東のエデン』見てたら、OPが知っている曲でずっこけた。OASISとタイアップなんて聞いてねーぞー(あとで調べたら3週間ぐらい前からニュース出てました)。最近、なんかOASISの名前をよく聞きますね。
アニメ自体は1話だけでは何とも言えない感じでしたが、監督名だけで継続視聴です。

*『シャングリ・ラ』

シャングリ・ラ 上 (角川文庫)シャングリ・ラ 上 (角川文庫)
(2008/10/25)
池上 永一

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4ヶ月前から読むと宣言しておきながら、ようやく読みました。というか、アニメがもう始まっちゃっているよ…。
この手のエンタメ小説を読むのは久々だったので「こういう文章の書き方、懐かしいなー」とか思いつつ読んでいました。にしても、上下巻それぞれ500ページは長いなぁ。

沖縄出身の池上永一の作品はマジックリアリズムと呼ばれることが多いですが、今回は別にマジックリアリズムではなくSF系の作品です。が、マジックリアリズム作家と呼ばれるように至った池上永一の価値観といったものが、随所に反映されていている作品だと思います

この世界では、温暖化防止のために炭素税が導入され、東京は人工地盤を建設して、地上を強制的な森林化して、その結果地上には大量の難民が発生する…という展開。

主人公は森の飲み込まれそうになっている街とその街の反政府ゲリラを治める美少女。どことなく『ナウシカ』を思い出す人は多いと思いますが、現代のSFの美少女は昔ながらの生活なんてやりません。実はやり手の投資家だったり、ブランド物のバッグ買ったりします(笑)。

CO2が取引される、とか、CO2が「実質炭素」と「経済炭素」という概念に別れ、それを使って金儲けをしようとするカーボニストと呼ばれるような人たちが出てくる、といった感じでこの本が出た時(2005年)の時事問題をこれでもかっ!とつぎ込んでいるのも特徴だと思います。

この物語自体、社会のパラダイムシフトを一つのテーマにしているところがあって、池上永一本人が『SIGHT』の先日のインタビュー記事に見られるように「価値観の反転」を散々体験してきた人生を送ってきており、それを反映した作品になっていると思います。
ちなみに、そのインタビュー記事で「シャーマニズムと精神医学は説明するタームが違うだけ」という価値観を語ってましたが、ラストもそんな池上永一の価値観が反映されたものになっています。

マジックリアリズム作家がそのマジックリアリズムを作り上げている価値観でもって、SFを書いた作品っていうのが正しい表現だと思います。

なので、文庫版の解説の筒井先生が「リアリズムではなく、様々なものの『過剰さ』がこの作品の特徴」とおっしゃっていましたが、僕はその過剰さこそが池上永一的なリアリズムじゃないかと思います。

あとこれは余談ですが、天皇の描き方の無邪気さにびっくりした。ここまで素直に捉えられるのも凄い。
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