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F1分裂!?――F1のイメージの変遷から

2009-06-20(Sat)
FOTA、新シリーズ設立を発表
http://f1-gate.com/fota/f1_3908.html

F1ファンの方はすでにご存知だと思いますが、F1分裂が現実味を帯びてきましたねー。

F1に詳しくない人のために簡単に解説しておくと、この対立はF1をこれまで統括していたFIA(国際自動車連盟)と、F1に参戦しているチームでつくるFOTAが来年度以降のレギュレーションを巡って対立。
結局、交渉がまとまらずFOTA側が新シリーズを設立発表←今ココ

で、何で対立しているかというと、直接の原因は予算制限問題。FIAは予算制限をして新規参入チーム促したい。既存チーム側は基本的に予算制限には賛成だけれども、FIA側の案は性急すぎると批判。まあ、他にも色々と対立軸があって、長年つもりに積もっていたのが噴出した感じ。
そのFIAのいう予算制限策来年度から導入されるバジェット・キャップ制と呼ばれる複雑な予算制限で、「3,000万ポンド(年間50億円ぐらい)にまで予算を制限できれば、レギュレーション上有利なる」っていう制度。

*対立をめぐる背景

その背景にあるものとして、ニコニコ動画F1界の代表的な存在(?)であるquzyさんは

FIAの考えているF1っていうのはお金をなるべく使わないようにして、かつ新しい先進技術、特に環境対応技術を組み込んで、今のヨーロッパや日本のような国でも受け入れられるようなものを作りたい、と。(中略)FOTAが考えているF1っていうのは何かというと、それはそういう国以外で売れるF1なんです。(中略)F1を開催したがっている国*1が欲しいF1ってのは、ちゃちいF1ではないんですね、お金をたくさん使って、リッチで、ゴージャスで、まるで貴族のスポーツかのようなF1を開催することに自分の国で意義がある、という風に考えている国なんです。そういう国はこれからの自動車の大きなマーケットの一つなので、自動車会社はそういう国にF1を売り込みたい。
*1…引用者注。マレーシア(99-)、中国(04-)、シンガポール(08-)、韓国(10-・予定)、インド(10-・予定)のような新興国を指して。
F1ラジオ『エフワンの巣窟2』#08(2009トルコGP)


と分析されてます。どこか引用間違えていたらごめんなさい…。

まあ、これは僕の勝手な推測に過ぎないんですが、この対立軸には"F1"(モタスポ)を巡るイメージの転換っていうものがあるんじゃないかと思います。

日本でも高度経済成長期に「3C」っていう言葉があったとおり、「自動車」ってのは「工業化」「経済成長」の象徴であり、その自動車を使って競うF1っていうのが、"科学技術"への憧れも含めて、「未来的」「先進的」なイメージで今までは受け入れられていたんじゃないかと思います。まさに、本田宗一郎がF1のことを「走る実験室」と呼んでいたころのF1のイメージ。

ところが、ここ二、三十年、環境意識の高まりなどともに化石燃料を使うF1に「未来的」「先進的」なイメージはなくなって、どちらかというと「化石燃料大量消費の20世紀のスポーツ」的なイメージが残った。たとえば、Yahoo!のトップにF1のニュースがのると必ずと言っていいほど「もうF1はいらない」的なコメントがのって、F1ファンが押したと思しき「私はそう思わない」が大量に押されてたりする(笑)。
すでに日本ではF1は好事家たちの娯楽としてしか捉えられてなくて、「走る実験室」的な技術を競う場として捉えられてない(ココで重要なのは実際どうか、という問題ではなくて、イメージの問題)。多分、F1の人気の高い西欧では日本より動きは遅いと思いますが、多分同じような動きが出ているのではないでしょうか。

こういう「環境」と「F1を巡るイメージ」の問題が、HONDAをF1撤退に導いたんじゃないか、とか僕は勝手に考えていたりするんですが、F1はこういう問題に対応しなきゃいけない。

そこで打ち出されたのがFIAが今シーズンから導入したKERS(エネルギー回生システム)であり、[環境対策」をメインに打ち出したF1ということでしょうか。「環境対策」ってのが今の時代にほぼ唯一の「未来的」なイメージを提示できる科学技術でしょうし(あとはバイオとかかな?)。

それにたいして、NIEs諸国やBRICs諸国ではどちらかというと前者のF1のイメージが必要とされている。これはかつての日本の状況に近いのではないでしょうか。ここ数年、新興国がある種「先進国の仲間入り」のアイコンとして国家レベルでF1を招致したりしているわけですし。

まあ、そんなことをぼんやりと思ってました。が、これはあまりにも日本に縛られているのかも。何せ、ヨーロッパにおけるF1の位置づけがよくわからないし(笑)。

*個人的なF1分裂への意見

個人的には、F1分裂には反対です。F1で最もブランド価値が高いのは、「フェラーリ」か「モナコGP」かみたいな話が2chでされていましたが、僕は「F1」という名前だと思うので。誰でも知っている「F1」という名前は本当に価値があると思うんですが。

西欧圏なら分裂後の名称も内情も知っているだろうからいいかもしれないけど、日本やアジア諸国では「F1」ブランドがないと新規ファンの開拓出来ないと思う。
「GP1」(仮称)と「F1」では、モタスポファン以外にとって全く意味合いが違うわけだし。

面白いレースをすれば、必ずファンが増える、とかあんまりにも甘い考えだと思うんですけどね…「面白いレース」をそもそも見てもらう機会が出来なければ、何の意味もないし…。そして、機会を作るうえでブランドっていうのは想像以上に機能すると思います。

まあ、最悪のシナリオは共倒れっていうシナリオですが…。実際、アメリカのフォーミュラレースもインディが最終的に勝ったとは言え、ゴタゴタでかなり人気が落ちて、NASCARに人気を取られたみたいですし。
FOTA側が人気は取るけど、慣れないオーガナイズが出来ず経済的に失敗とかありそうで怖い…。

*バーニー・エクレストン

バーニー・エクレストン、和平協定の仲介役を要請される
 F1通信

F1界の全てを握っていると言われているバーニーがどうも動きが鈍くて、気になります。今回のF1分裂騒動では「これでモズレー&バーニー支配から脱却!万歳!」みたいな意見が結構見られますが、モズレーとバーニーが今の時点で同一行動ってのはかなり怪しいと思うんですが。

金の亡者たるバーニーが「FIA」側に味方しなきゃいけない理由なんて、「既得権をにぎっているから」ぐらいしかない。バーニー側としてはモズレーの進める「予算制限策」も「環境対策」も多分どうでもいい、っていうか、バーニー側にとって最もマイナスなのはどう考えても分裂。
モズレーは「予算制限>分裂」でも、バーニーは「分裂>予算制限」なわけで、絶対分裂回避の裏工作していたと思うんですが…うーん、不気味だ…。バーニーの影響力もそれだけ低下しているってことなんでしょうか。
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>RSSでブログ巡回してたら友達がTwitterをdisってたw動物的で意味もないし、面白くない批判。言っていることは間違えてないんだけど、文章の中身だけでTwitterを論じるってのは、あまりにも視点が抜け落ちすぎだと思うけどなぁ。

違うよー。ブログにtwitterをぺたって貼るだけってどうなんよ、という話。別にtwitter自体をどうこう論じているわけではないのですよー。

なるほどねー。理解。

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