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【告知】冬コミ寄稿しました。3日目東Q-04a

2010-12-31(Fri)
斉藤新人さんのところに評論らしきものを寄稿したので告知します。

コミックマーケット79
会場:東京国際展示場(東京ビッグサイト)
日時:12月31日(金)10:00?16:00
サークル名:FEF
ブース:東Q-04a
http://twitcomike.jp/?id=0079-3-QQa-04-a



新刊『ワールズエンド・ガーディアンズ』
魔法少女論×郊外論×漫画論

A5中綴じ、146ページ。
価格:500円

↓以下目次

魔法少女論

☆概論 ゼロ年代?テン年代
2つの受容 キャラクター/キャラ 『セーラームーン』→『おジャ魔女』→『プリキュア』 多彩な魔法少女たち 学園異能・戯言系 東方Project メタ魔法少女

☆『東方香霖堂』
 「作家」ZUNが恋した幻想郷と村上春樹的想像力

☆『うみねこのなく頃に Episode4』
 必要なのは推理でなく批評

 【ゲスト論考1】hmuraoka
☆10年代の決闘者(デュエリスト)
 トレーディングカードゲーム試論

郊外論

☆概論 00年代?10年代
郊外をめぐる現状 ケータイ的郊外 ケータイ小説の世界観 カワイイ想像力 ネットカルチャーと10年代 【まとめ】魔法少女の否定神学

☆Not 魔法少女 but VOCALOID
 ―ボカロPVが描く郊外の魔法―

 【ゲスト論考2】kei_ex
☆郊外・ニュータウン・ディストピア
 ――郊外の表象史を通して
1.「郊外」と「郊外化」――今語られている「郊外」とは何か
2.郊外がかかえる問題とは何か ――均質性と入替可能性の憂鬱
3.均質的な郊外への抵抗 ――『忘れられた帝国』と『電脳コイル』
4.とある郊外の均質都市(ニュータウン) ――『とある科学の超電磁砲』
5.偶有性と私的体験のあいだで

漫画論

情念定型、前史 風景主導 線の模索 ハイブリッドとしての魔法少女 コマ割りと余白 黒と白 見開き 枠線
「漫画」という定義の曖昧さを超えて




というわけで、『郊外・ニュータウン・ディストピア――郊外の表象史を通して』というタイトルで郊外の表象論を寄稿させていただきました。2万字あります。字数多い上に脚注多くて編集に大変迷惑かけてそうで申し訳ないです。

一応、試みとしては戦後の郊外文学の歴史を「サバービアの憂鬱」として描き出そうとした川村三郎『郊外の文学誌』、あるいは郊外文学に江藤淳を援用しアメリカの影響を見出そうとする小田光雄『<郊外>の生と死』といった従来の郊外文学史を、90年代宮台郊外論を用いて更新する内容です(あくまでも試みね)。第3章では『テニスボーイの憂鬱』や『忘れられた帝国』の中に郊外の絶望や希望を見出しながら、そうした問いへの答えを『電脳コイル』に求めます。第4章は南大沢、ニュータウン論から強引に『レールガン』論に接続していますが、まあこれはレールガン単独論とみてもいいかもしれません。ただ、『レールガン』は郊外的な作品であり、かつ郊外論の文脈においても重要な作品であるのは確かだと思います。

ただ、執筆動機は郊外論、というよりも実は郊外論論、メタ郊外論に近くて第1章や第5章はそういった内容になっています。郊外はユートピアでもないけれども、同時にディストピアでもない。ただ、郊外はそこに存在し、そしてそこで暮らす人たちがおり、そこに思い入れを持つ人たちがいる。そんな単純なことを文学、作品を通して確認し、その上で僕たちは郊外を語るべきだと思うのです。一部の馬鹿どもの客観性を偽装した「好きな場所擁護」=「嫌いな場所けなし」という郊外論ではなく、「好きな場所」擁護という私的体験を全面的に肯定した郊外論を考えるきっかけとしてこの文章があれば幸いです。

こう書くと難しそうですが、そこまで論理づめをしているわけではないですし、気軽に思いつきの集積としてのエッセイ調で読んでいただければ幸いです。本文中にも言及しましたが、郊外文学論は私たちが思っている以上にエッセイ調にならざるを得ないとは思います。

残念ながら『思想地図β』が発売される前に書かれた文章なので、宇野さんの「郊外文学論」は参照していませんが、比較して読むと面白いかもしれません(宇野さん引き合いにだしてごめんなさい)。僕の方が古い郊外文学観で書かれていると思います。宇野さんの論考は「郊外」的なものの象徴としてありつつも実は郊外文学論の文脈では非常に扱いづらかった村上春樹(なぜならイメージ以上に郊外が舞台になっていない)の位置づけ方や「地方都市」サーガと思われていた阿部和重の神町サーガ*1を実は「郊外」的なものであるとしつつ、それを「都市」として偽装していると指摘している点など大変興味深いところが多いです。ちゃんと読み込んでまた何かエントリを書きたいですね。

*1…先日の「さくらんぼ小学校」事件は神町小学校の人口拡大によって出来たものであり、仙台市のベッドタウンとして人口増加し続ける東根市神町の実態を表すいい例。

そういうわけで、表紙とか裏表紙とか滅茶苦茶格好いいし、現代のサブカルチャーへの新たな切り口となる評論本になっているようです。皆さん買ってください!
僕も31日は午後からブースにいる予定です。今年の大晦日は東京ビッグサイトで僕と握手!
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