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涼宮ハルヒ…って、一発変換出ないじゃん!

2006-11-12(Sun)
なーんか、最近分けわかんない本ばかり読んでいるので(アドルノとか丸山圭三郎とか)、久々に小説を読みました。しかも、ライトノベルを…!

というわけで、古本屋で江藤淳『成熟と喪失』(函入り!)とロバート・ハインライン『The door into Summer』(←英語)と一緒に買ってきた
涼宮ハルヒの憂鬱 涼宮ハルヒの憂鬱
谷川 流 (2003/06)
角川書店

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の読了報告をいって見ましょう!
ちなみに、三冊合わせて1000円でした。

とうとうここまで来たか、セカイ系。みくるちゃん萌え?

あわわ…、みくるちゃんはともかく真面目な書評。まあ、色々最近世間をお騒がせなオタク界。この間チャイ語の先生がチャイ語版の『涼宮春日的憂鬱』(←確か字はこうだった)を持ってきてましたが、もちろん僕が読んだのは日本語版です。
正直な感想は…とうとうここまできたかセカイ系というのが本音です。だって、どう考えても典型的なセカイ系&「キミとボク」小説でしょ。この間、レポートで村上春樹が80年代以降の「閉じた青春系」という風潮にマッチしただの、色々書いたのですが、まさに「SOS団」こそ「閉じた青春系」。その「閉じた青春系」が中間段階(学校や社会)を通り過ぎて、セカイの終わり(←なんかちょっとポストモダンっぽい・笑)だのに直結するのがセカイ系と定義されております。
まさに、これこそセカイ系の究極形。有名なセカイ系が『新世紀エヴァンゲリオン』なんですが、そこではなんかSF的な屁理屈がこねられていたいたのに、これはなんじゃ!
<以下反転ネタばれ>
そして、一番気になったのが、セカイ系としての終わり方。ここで、セカイ系の代表作家・佐藤友哉先生に出てきていただくと、ユヤタンの魅力はセカイがわけわかんないところにいって、結局破滅したまま終わるところ(←『エナメル』and『水没』)。それに対して、ハルヒはセカイが結局「キミとボク」小説的展開で結局帰結しているんですね。
勿論、本文中にはこのベタな展開に語り部も自覚的なようですが、いかにいいわけしても、セカイ系が新たなセカイを作り出せないならば、通俗恋愛小説、という批判はやむをえないのでは?と思うのですが。

まあ、そんなわけで、ボクがセカイ系に期待しているのとは色々と違う方向性のようです。こんなもんをわけわからんSF展開にする理由がわからん。
東浩紀的にいうならば、オタク界において、(キャラだけでなくストーリーまで)データベース化が進んでいるということなんでしょうか。
ただ最もそういった事に作中登場人物も自覚的のようですし(=作者も自覚的)、朝比奈みくるも一種のパロディっぽいですし。そういったところに一種のメタっぽい感じを受けることは確かです。
なんか読んでて論理学的に引っかかることがあったんですが、忘れちゃいました(笑)。

おまけ:ウィキペディア項目「涼宮ハルヒ」に長門のことを「今世紀最大の萌えキャラ」と書いてありましたが、本当でしょうか(笑)?
まあ確かに長門は典型的なデータベース的なキャラですが(注:分からない人は東浩紀『動物化するポストモダン』(講談社現代新書)を読んでください)。

でも、本当はみくるちゃんよりハルヒみたいな強気の女性に弱かったり…(笑)

追記:ふと思い出したので追記。ハルヒで割と感心したのが日常物理学の相対化ということ。詳しくは述べませんが、日常物理学というのは相対的なものだというのは、現代思想においても、(多分)現代物理学でも重要なタームになっているはず。そこはちょっと感心しました。
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オタクの象徴としてのハルヒ

どうも、お久しぶりです。双城です。
もしかして私、このブログへのコメントは初めてですか?(ぉ

で、ライトノベルは私も全然読んでませんが、ハルヒなら私も読みましたよ。
感想、読ませていただきましたが、イマイチだったご様子。
セカイ系やらデータベースやらという単語は、浅学な小生には解りかねますが、「データベース」に似た意味のことを別の言葉で言っているのを何かで読んだことがあるような気がします。
柄谷行人だったか……大塚英志だったか……。

そういえば、ハルヒシリーズは既刊全巻読まれたのですか?
私は一応読みましたが、その上での感想を勝手ながら述べさせていただけば、一言で言って
「オタクの世界観」そのもの、という印象でした。
作中において見いだされる要素要素、ほぼすべてが「オタクの世界観」を作り上げるための象徴のようなものに感じました。
パズルのピースみたいなものでしょうか。全部合わせて俯瞰してみると「オタクの世界観」が見えてくる、という感じで。

う~ん、ネタバレにはならないとは思いますが、まずいようなら以下に挙げる具体例を見て、このコメントを消してくださってもかまいません。

たとえば、
「閉鎖空間」はオタクたちの「イデオロギー的コミュニタス」の象徴である、とか。
あ、「コミュニタス」という概念はご存じなんでしょうか? おそらくご存じだとは思いますが、文化人類学の用語です。
通過儀礼の移行の段階だったか、そんなものと関連してまして……。
ファン・ヘネップやらヴィクター・ターナーやら……。
まぁ、そんな感じで。

私としては面白い読み物になっていると思います。
ただ、「象徴」として、その具体としての価値はあるとは思いますが、そこからの発展はまだ見られませんね。
ただ、これからの展開で、「通俗恋愛小説」からの脱却が為されることを、期待しています。

お久しぶりです

どうも、お久しぶりです。コメントありがとうございます。
東京都の片隅(半ば神奈川県みたいなところ)で本を読みつつ冴えない大学生活を送っていますKeiです。

>セカイ系やらデータベースやらという単語

データベースは東浩紀の独自の用語だったと記憶していますが…、似たようなことは言っている人は多いと思います。

>そういえば、ハルヒシリーズは既刊全巻読まれたのですか?
まだ全然読んでおりません。続きを読もうという気力は…余りなかったりするんですが(笑)。一応、感想は『涼宮ハルヒの憂鬱』の感想として書いています。

>「閉鎖空間」はオタクたちの「イデオロギー的コミュニタス」の象徴である、とか。

そういった事は全く考えませんでした…。そういう解釈もあるわけですね。面白いと思います。非日常的な空間としての意味もあるわけですし
ただ、僕の本文中の文脈でいうならば、「閉鎖空間」は「閉じた青春系」の象徴とも思うのですが…(本文中に言及した通り「SOS団」自体「閉じた青春系」なわけですが)。
確かに、ハルヒに限らず現在のサブカル作品(文芸だけではなく)において、「閉じられたセカイ」というのは重要なテーマになりそうですね。

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