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文学賞メッタ斬り!

2006-12-03(Sun)
えーと、どうにか生きてます。Keiです。完全にひきこもり気味です。今日はバイト以外はコンビニしか行ってません、というかスーパーまで行く気力がなかった。

そんなわけで、書評。今日一日かけて読んじゃいました。

文学賞メッタ斬り!リターンズ 文学賞メッタ斬り!リターンズ
大森 望、豊崎 由美 他 (2006/08)
パルコ

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以前とは違った形でクオリティを保った?「メッタ斬り」コンビ意外とやるじゃん。

これの前版『文学賞メッタ斬り!』は高2の春に読んだのですが個人的には読書傾向を広げるにあたって、きっかけになった本でした。当時は下らないミステリの繰り返し*1に鬱々としていた頃だったので、この本は多いに指標になりましたし、そういった意味でこの二人には頭が上がらないのも事実です。というか、この本がなかったら今頃小説なんか読んで無かったかも。
しかし、時代は映り行く(というか僕の成長に伴い)もので、今からみると『文学賞メッタ斬り!』はちょっと議論しているレベルが低いんじゃないかい?というのがありました。まあ、人間成長するとあれだけ愛を語っていた恩田陸すら見捨てるます。加納朋子にいたっては「あんな少女趣味な小説誰が読むか?」と罵倒するぐらいです。その当時から愛し続けているのはライオンズと氷川透ぐらいかな(笑)。
それはともかく、今回は別の方法で「メッタ斬り」はマンネリ化を防いできました。まあ、この二人は個別の作品についてなどへの言及が多く、「文壇の危機」とかそういうでっかいテーマについて語っているのは初めて見たので、感心しただけかもしれませんが。それと同時に島田雅彦を入れての座談会というのがやっぱり大きかったのだと思います。まあ、相変わらず最後のメッタカップ(W杯の文学バージョン、審判がゲームを完全に支配しているけど・笑)は相変わらずメッタ斬りコンビっぷりが炸裂で、大爆笑させてもらいましたが。うーん、こういう馬鹿馬鹿しい事を出来る才能はこの二人しか持ち得ないのかも。
豊崎いわく「多数決はダメなものをはじく程度の良識は持ち得ても、突出した作品を評価できるほどの見識は持ち得ない」と。なるほど。実感として文学に限らず、そういった傾向がありそうな印象はありますよね。
島田いわく「パターン化したものを消化していくというのは、非常に気が楽」。全くその通り。その後島田は文学の「取替え可能性」について言及しています(一昔前ならありえない議論)。そのあとのYahoo!Japan文学賞の選考委員・石田イラに対して「読者みたいなもんじゃん」は大爆笑。
大森はエリート主義だった文学にポピュリズムの導入を消極的肯定する立場を主張。
「文学のレベルが下がったのか?」という当然の疑問に対して、豊崎は「氷山の下層部が見えてきているだけであって、氷山の大きさや高さ自体は同じ」という主張。その根拠は曖昧なところがあるが、言わんとする事はわかる。というか、否定出来ない。
これだけの発言を踏まえても、文学の将来性についての議論があり、興味深い発言がいくつかあると思います。
その他自分がチェックした部分を上げると、
映画が生まれたときに「モダニズム文学がうまれた、言葉でしかできない表現をもとめて」(by島田)、
「今後、漫画に出来ないことをやってる文学だけを評価する立場もでてくるかも」(by島田)、
今の純愛ブームに対して「十二年ごとに何かがはやり、何かがすたれる」(by島田・本当にそうなのか??)、
「おたくの二次元萌えはもう限界」(by豊崎、まったく同感、理由は機会があればブログで。基本的にはデータベースの共有の問題。いい加減、複雑化しすぎて限界だろ的な)、
「舞城王太郎よ、鬱になれ」(by島田、舞城は一行あたりのコストが安すぎるそうだ、たしかに鬱な舞城を見てみたい・笑)
と、気になったところを上げて見ました。ここでは真面目なところしか上げてませんが相変わらず爆笑どころも満載なので、メッタ斬りコンビのファンもご安心ください。「京大生の浮世離れした現実をリアルに書くと、現代の東京からはファンタジーという意味で、(京大生の実態を書いた)『太陽の塔』はマジックリアリズム小説なんです」(by大森)だって(笑)。そうだったのか、知らなかった。さすが京大クオリティ。うちじゃ、昔は出来たかもしれないけど(それでも厳しい)、今では無理だな。
しかし、島田雅彦ってすごいな?。言いたい放題じゃん。さすが、芥川賞を落とした人の強み。というか「リターンズ」の本当の主役は島田かも。
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